まっさんの宝箱

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ホラー映画『インシディアス』感想@ホラー映画の新シリーズ誕生の瞬間

ホラー映画って簡単なようでけっこう難しくて、使い古された手法や設定をいかに回避するかは制作側も悩んでいると思います。

斬新で新しいホラーを開発できれば、そしてもちろん内容が満足できる面白いものであれば、シリーズ化することが多いです。

そんな中でも、このインシディアス幽体離脱で霊魂の世界に入る能力を持った親子を軸に、魅力的で強い霊能力者も登場しすごく魅力的でした。

いわゆる敵側の正体は複合的で悪魔+元はサイコな殺人鬼の霊といった、まあいかにもアメリカンホラーっぽい敵ですけど驚かせ方は及第点。

良かったのは、幽体離脱できる親子の能力を絡めることで謎を複雑にできたことでしょうね。

そしてなんと言っても霊能力者のおばあちゃんエリーズがかっこいい!

二人の助手もとてもいい味を出していました。

エリーズが霊視をする時に、ガスマスクのような器具を装着して小声で話し、その音声を増幅させて助手が聞き取るのも面白い観せ方でしたね。

インシディアスはシリーズ化するにあたり、最後に主人公の父親がエリーズを絞め殺してしまうという驚きの展開で終わらせたのもすごく良かったです。

続編ではエリーズがすでに亡くなっているのにきっちり主人公たちを助けてくれるし、続編で登場するサイコロのような道具で霊視をするおじいさんもいいキャラしてました。

ホラー映画では設定が出尽くしている感があって、なかなか新しいものは登場しにくいですが、インシディアスはなんとか頑張って新しいものを作り出そうという努力が見れてよかったです。

古いところではポルターガイストエクソシスト、近年ではブレア・ウィッチ・プロジェクトパラノーマル・アクティビティなど、これはすごい!って斬新なホラー映画をまた見てみたいですね。

このインシディアスパラノーマル・アクティビティオーレン・ペリが製作し、ソウシリーズのジェームズ・ワンが監督、リー・ワネルが脚本をしています。

さすがだと思いました。